子どもたちに山登りブームが来たので、夏の鞍岳に登ってきました。
2020年の酷暑にみまわれる前の初夏でしたが、水分補給の回数が多く、かなりの麦茶を準備した方がよかったですね。
火山活動のせいで阿蘇高岳や中岳が登ることができず、根子岳は保育園児には少しハードで、杵島岳や烏帽子岳は制覇したので、じゃあ近場で車でアクセスが簡単なところはとリサーチし、鞍岳にしました。
過去記事はこちらです!
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鞍岳とは?
鞍岳(1118m)は全国遊歩百選に選ばれている山。阿蘇外輪山の西端に位置し、頂上は男岳と女岳の双児峰で山麓の菊池市や大津町から眺めると馬の鞍のように見えるところが山名の由来です。北東の尾根をたどるとツームシ山(1064m)があり、この一帯は「熊本ふるさとの森林(もり)鞍岳」として県が指定、なだらかな自然観察路周辺には高山植物、野鳥類も多く、ファミリー登山向けのオススメコースです。
山野草としては、ユウスゲ、ヤマユリ、アザミ、マツムシソウ、リンドウ、ワレモコウ、サイヨウジャシンなどが夏・秋に見られる。樹木としては植樹のツツジもあるが、マツ・ナラ・モミジ・クロモジなどが見られ、特にアセビが多い。
ツームシ山から駐車場へ向かうコースは紹介のコースの他、花コースが歩きやすく、近年登山者も多くなりました。日本山岳会公式サイトより引用
http://www.jac.or.jp/oyako/f10/c5040.html
実は、子どもの頃、鞍岳は鍛錬遠足で登ったことがあると誰かに聞いていたのですが、最寄りの小学校からはかなりの距離があります。
私が小さい頃は米塚へ登るのが鍛錬遠足でした。
当時の米塚は立ち入り禁止になっていなくて、ちょうど真ん中の土塁があったといわれている所を上の方に直登して、頂上まで行けました。
熊本地震で形が変わりましたが、すり鉢状の頂上へはじめていったときはかなり感動したのを覚えています。
本題とずれましたが、鞍岳へのアクセスは旭志方面からとミルクロード方面からの2パターンがあります。
阿蘇方面からですと、ミルクロード方面が近くて便利です。
あと、旭志方面からのアクセスは1車線の山道で、竹や樹木が強風で倒れていることがあったので、大きいミニバンに傷をつけたくない方や、運転に自信のない方にはお薦めしません。
アクセス方法
ミルクロードからですと、四季の里旭志への看板がある以下のポイントから牧場の中を通る道を進んでいきます。
牧場や牧野は感染症を牛にうつしてしまう可能性がありますので、基本的に立ち入り禁止です。
また国立公園内は生き物や鉱物の採取は禁止されていますので、花を摘んで持って帰ったりしないように子どもたちに教えましょう。
この道はどこへ続いているのかちょっと不安になるぐらい奥へ奥へと入っていきます。作業中のトラクターなどには注意して運転しましょう。
途中で謎の巨大狛犬が出てきますが、そっちに行くとメガソーラー発電所の方に行くので、右へ進んで下さい。
次の分岐点はここです。
右の方は道が狭くなっているので、左だと分かると思いますが念のため。
あとは森林地帯に入っていきますので、駐車場へ向かって走ります。
実際に登ってみる
私たちは、天候が下り坂だったので、駐車場ではなく砂防ダムのそばの空き地に車を停めました。
駐車した場所からは車で来た道を北に戻っていくと、登山口の看板があります。
駐車場に止めた場合は駐車場からの登山口があるので、そちらを利用するとよいでしょう。詳しくは日本山岳会のページを参照して下さい。
熊本-鞍岳・ツームシ山(日本山岳会ウェブサイト)
まずは私たちは樹林帯を登山道沿いに登っていきます。
登山道はステップが作ってあったりしますが、雨のさいの雨水の流れるルートなのか侵食が進んでおり、少し滑りやすいです。
時間もないのでどんどん登っていきます。
途中木の根が階段状になっているところもあり、まるでとなりのトトロで迷い込んだ森へ通じる道のような不思議な景色です。
夜一人で登ってたら確実に怖いな。
しばらく歩いて行くと分岐に出ます。
ここは鞍岳山頂をめざすので迷うことはないでしょう。
ただ保育園児も一緒なので、水分補給をこまめにし、塩分チャージタブレットなどをみんなで食べます。
普段は味が濃いから食べない子どもも、登山の時は体が必要としているのか、食べるんですよね。
途中の開けた場所には大山祇神(おおやまつみ)を祭ったほこらがありました。
大山祇神(おおやまつみ)は山の神様らしくて、軍艦島にも祭ってあるらしいです。
詳しくはWikipediaをどうぞ。
オオヤマツミ(Wikipediaへ)
一旦休憩して、また頂上を目指します。
しばらく登ると鞍岳とツームシ山の縦走ルートに突き当たります。
今日は時間もないし、子どもたちと一緒なので鞍岳を目指します。
更に登っていくと鞍岳山頂と馬頭観音の分岐に出ます。
まずは山頂をめざします。
もうね、木々の緑がめっちゃまぶしいです。
鳥も何種類も鳴いていて、バードウォッチングするにも楽しそうです。
鞍岳の方をめざし歩いて行くと樹林帯を抜けます。
途中ちょっとしたガレ場があり、子どもたちに三点確保して登る方法を教えました。(※写真は下りの時の写真です。)
お天気が下り坂だったのでイマイチの景色でしたが、360度の大パノラマを楽しめます。
頂上には三角点もあり社会の勉強もできたかな?
家はどっち?って質問しても正解になかなかたどり着きません。
山頂でエネルギーを補給して、記念写真を撮り、下ります。
でも馬頭観音が気になります。
子どもたちに尋ねると、行ってみようということになりました。
早速分岐点まで下り、馬頭観音の方へ。
途中丸太をつないだだけの橋が架けてあったり、最近の地震や水害で、崩落している所があるので、初めて山に登る人だけで行くと怖いかも。
後ふざけて登ると確実に斜面を滑落すると思うので、こっちのルートは軽い気持ちで行かない方がよいです。あと無理かなって思ったら引き返した方がいいですね。
ほどなくして、いきなりレンガ造りの建物が現れてびっくり!
レンガをここまで運んだんだという事実に驚愕し、しめ縄がはってあるところに、ホラーゲームのサイレンをなぜか思い出し怖くなってしまいました。
中には馬頭観音様が祭ってありました。
馬頭観音様はこの地方では農耕でお世話になった牛馬の慰霊の意味もあり、私の地区にもあります。
お賽銭をあげてお祈りしました。
中には心ない人の落書きが多数。
もし落雷などの危険があったら、ここに逃げ込んだらいいのかな?
でもちょっと怖い感じの場所でした。
休憩したら後は来た道を戻るだけ。
分岐点まで戻り、あとは無事帰るだけ。
途中で山頂から子どもたちがやっホーって叫ぶ声が聞こえました。
ソロで登っている方が多く、挨拶を交わしながら、下ります。
そして無事登山道の入り口まで戻り、車まで戻ります。
保育園児にはさすがに疲れたようで、おんぶしてあげて車に戻りました。
感想
お母さんと子どもでも登れるレベルの山ですが、万が一足をくじいたりしたときに身動きがとれないので、慣れない方はグループで装備を調えて登山することをお勧めします。
大人一人で子どもを複数引率すると、トラブルが起きた際にお手上げになってしまいますので、十分な装備を持って家族や友人に登山計画書を渡して出かけましょう。
途中には水場もないので、飲料水は多めに。
四季の里旭志ではキャンプやバーベキューに温泉も楽しめるので、四季の里側へ下りるのもいいかもしれません。
阿蘇市側へでてきた場合は内牧温泉や乙姫のゆらゆらで家族風呂に入るのもいいでしょう。
登山だけでも楽しめますし、他のキャンプなどと組み合わせたプランにすると思い出がより強烈に残るでしょうね。
ただ風がないと蒸すので、長袖は通気性がよいものを着用しましょう。
うちの子どもたちは、モンベルのウイックロンの長袖にしたんですが、暑くて辛そうでした。
季節の花も楽しめるので、ポケット図鑑なんかを持って登るのも楽しいでしょうね!