trash-art

阿蘇・根子岳東峰:大人の低山トレッキングのすすめ

まえがき

今回は子どもと登れるかを確認しに根子岳の東峰に行ってきました。

熊本地震であちこち崩落しており、根子岳は危険な箇所が増えています。

立ち入りが禁止されているルートもあり、日ノ尾峠からの西峰は入山禁止。東峰からの根子岳山頂へのルートも立ち入り禁止となっております。

そこで今回は時間的・距離的に一番短い高森町側の登山口からのルートを踏破してきました。

朝早く出かけられたらよかったのですが、体調が悪いこともあり準備に手間取ってしまいました。

軽自動車で登山口までのルートを急ぎます。

登山口は牧野内にあり、この日は牛が放牧されていました。

草を食べて育つ健康的なあか牛はヘルシーなおいしいお肉が特徴です

放牧期間中は牛が脱柵することもあり、牧野内での事故は一切責任を負いませんという看板があります。車が大事で仕方ない人などは牧野の方が提供して下さっている駐車スペースに車を停めずに公共交通機関を利用しましょう。その場合は高森駅から草むらタクシーで登山口まで移動することができます。
またマイクロバスなどの乗り入れはしないように注意喚起してあります。団体で来られる方はトラブル回避のため地元牧野組合に相談しておいた方がよいでしょう。

駐車場から登山開始

駐車スペースは道路左側にあり、5~6台ぐらい止められます。

登山口からは舗装された牧道をてくてく登りはじめます。

準備運動をしっかりと


すぐに車両進入禁止のゲートが出てきますが、封鎖してある状態をよく確認して、鎖を外してゲートを開けて入ります。外した鎖はもちろんすぐ元通りにかけ直しましょう。

牧道には牛のうんこが落ちていました。
乾いているのはいいのですが、よそ見してると巨大な糞が待ち構えているので、糞まみれにならないようにお気をつけください。

記帳してから登りましょう

程なくして、入山届を出すポストが見えてきます。
ソロの人はぜひ書いておきましょう。グループの方は代表者が書いておきましょう。事故発生時に少しでも捜索隊の負担を減らすための最低限のマナーです。

それから看板の図では分かりにくいですが、ポストのある場所より一段上の牧野に出ましょう。

それからは牧野を山の方にめがけて歩きます。

するとまた牧柵が出てきます。
この2つめの牧柵は左横に人が通れる隙間があるので、そこを通って山にとりつきます。

樹林帯を登り続けるルートです

すぐに急な傾斜で針葉樹林帯を登っていくルートになります。

黒ボク土でしょうか、火山性の黒い土が表土をおおっていて、杉の葉っぱと濡れた土に足下をすくわれます。

さすがにスリッピーなのでトレッキングポールを出しました。

あとは木の根をつかんだりするので、手袋をしておくと便利でした。

私は980円で買えるMTECHという作業用の手袋を愛用していますが、夏は暑いかな。

途中で下山してくる方の足下を見ると、積雪用の靴用チェーンを巻いてらっしゃる方をお見かけしました。いいなあと思いましたが、コメント聞く余裕はありませんでした。

ザイルやロープを活用します

あとはところどころ滑りやすい斜面にトラロープが設置されています。また色褪せたザイルが留置されている所もあります。

ザイルやロープをつかむので手袋は必須です。摩擦でやけどします。

転倒が不安な方は迷わず活用しましょう。ただ過信は禁物なので、安全確認してから利用するくせをつけた方が良いですね。

足下を見ると6本の細い食い込みをあちこちで見かけるので、もしかしたら6本爪アイゼンをつけて登ってらっしゃる方がいるのかもしれません。

樹林帯に入ると日差しを遮ってくれるので少し楽ですが、景色はあまり楽しめません。

苔むしたところで盆栽チックな風景を楽しみつつ、高度を稼ぎます。

今回はアプリで高度を定期的に知らせてくれるものがあるので、100メートル登るごとに小休止しました。

今日の最高気温は30度超えの予定だったので、塩分補給飴とスポーツドリンクを定期的に摂取。

途中何人かの登山者に出会いましたが、私より年配の方々の方が健脚で、普段使わない筋肉を酷使している私の方が息が荒かったので少し恥ずかしかったです。

針葉樹林帯を抜けるとクマザサにおおわれた少し開けた場所に出ます。

そこからは日光がきついので、日焼け止めのお世話になりっぱなし。
日焼けでも体力をガリガリ削られるので、男性でも日焼け止めは必須ですよ。

道に迷わないための目印はピンクのテープ

しばらく登ると岩場に突き当たりますが、どこへ進めば良いのか一瞬迷います。

右手に2か所踏み跡があるのですがトラロープがはってあり、ピンク色の目印を探すと左手に下る踏み跡が見えます。

分かりにくいですが、画面中央右側にピンク色のテープが見えます。

ピンク色の目印に沿って岩場を下っていくと、ちょっとしたガレ場になっています。

そこは登らないでと書いてある大岩もありますが、間違ってもボルダリングしないで下さい。落石の危険があります。

ガレ場を進むと最後は木のはしごが出てきます。
はしごは岩にハーケン打ち込んでロープで結束してありましたので、念のために手でガタがないか確認して、登りました。

ここを越えると危険なゾーンはありませんが、初心者にはちょっとハードルが高いかもしれません。

しばらく歩くとようやく景色が開けてきます。

1200~1300メートル付近でしょうか、西側に根子岳の山頂が見えます。

写真では陰になっていて分かりづらいですが岩の東側が熊本地震でごっそり崩落しており、山頂をめざすのはとても危ない状況なんだということが分かりました。

地震が起きたとき山の形が変わったと噂されていましたが、本当に一部分がすっぽりなくなっていて、地震の規模と恐ろしさを再確認しました。

ここまでくればあと少しです。

日差しに皮膚を焼かれながら、小さな歩幅で一歩一歩登っていきます。

根子岳東峰の山頂に到着

山頂は少しだけ開けていますが、大人数で座ってご飯を食べられるような地形ではありませんでした。

お天気がよい日にはほぼ360度の大パノラマが楽しめます。

この日は霞みも少なく素晴らしい景色を満喫できました。

ただ、季節柄、蜂がたくさん飛んでいて威嚇されっぱなしだったので、黒い服はさけた方がよさそうです。また何匹ものアゲハ蝶が求愛のダンスを踊っていたのが印象的でした。こんな高いところにもいるんですね。それにトンビかな?自分の視線より低い位置を鳥が飛んでいるのも不思議な気分になりました。

ここまで約42分ぐらいの道のりでした。

軽く軽食を食べて、下山します。

下りは膝を痛めやすいのでご用心

あちこち斜面が崩落しているのでなめてかからないように

下りは上りに比べると心肺機能への負荷は減りますが、膝への負担が激増します。元々膝が悪いので、かばいながら下りていきます。

アイゼンやチェーンを使っている人の気持ちがよく分かりました。
登りでは使わなかったザイルも下りではお世話になりました。
登山道を整備して下さっている方々に感謝です。

残念ながら、下りでは何本も電話がかかってきてしまったので、その応対に追われながらの下山でした。

雨上がりはもっと滑りやすいと思いますので、充分気を付けて下さい。大した距離ではないですが滑落してしまうと、普段使わない筋肉を痛めてしまうので、下山してしばらく筋肉痛に悩まされることになります。

ひたすら下るのですが、水分補給と休憩をこまめに行わなければ、熱中症になりやすいので、気を付けて下さいね。

つかれたら樹林帯で休憩しましょう。

色々な鳥の声や虫の声を楽しみましょう。

途中で出会った軽装の方は下りのスピードが半端なく速くて、あっという間に離されてしまいました。マタギかよ!?ってぐらい軽々と下るのでちょっとびびってしまいました。見た目からは分からないですね。

残念なのは高岳と違って道路が近くにあるので、生活音が聞こえてくるのは少し残念な気もしました。

牧野まで下りてくれば後は車に戻るだけです。

地元の人に迷惑をかけないようにゴミなどは残さず、牧柵もきちんと閉めて、帰路につきました。

電話があったので、下りが遅くて逆に1時間ほどかかってしまいました。

ジャパンエコトラックのルート案内では2時間20分となっていますが、初心者の方はもう少し余裕を持って登られた方がよいかと思います。

ジャパンエコトラックの阿蘇のページはこちらのリンクからご覧いただけます。
https://www.japanecotrack.net/menu156/contents771

またこの大戸尾根ルートは山の南側斜面を登るルートですので、北側に比べると日が落ちるのが早く感じられるかもしれません。時間に余裕を持って登山を楽しまれて下さいね。

最後に、このルートは子どもをおんぶして登れるようなコースではありませんでしたので、体力のある小学生中~高学年じゃないと難しいと感じました。参考にしていただけると、幸いです。

モバイルバージョンを終了