trash-art

阿蘇・烏帽子岳:子どもたちと楽しめる低山トレッキングのすすめ

九州北部水害でところどころ山肌が土砂崩れの被害にあっています。

春に阿蘇で登るならやっぱり烏帽子岳!

2020年5月の阿蘇「烏帽子岳」はミヤマキリシマが虫害の影響も少なく、とても美しい光景を見せてくれました。

Facebookで知った開花情報を頼りに、烏帽子岳山頂をめざしました。

車は草千里駐車場に駐車できます(普通車1台500円)。

駐車場には新設されたトイレもあり、阿蘇火山博物館の一階が無料で見学できるビジターセンターになっています。

この阿蘇火山博物館は公共施設ではなく、民間の施設です。
火口カメラなど火山の観測も行っており、子どもたち向けの学芸員さんによるツアーは必見です。もしお時間あるときにはぜひ参加されることをお勧めします。ちなみに私のツボは小麦粉と風船を使ったカルデラの実験です。
私が小さい頃は阿蘇カルデラはエベレストよりも大きな山があったが、火山噴火で消失して今のようなカルデラが形成されたと習いました。
でも現在の学説では何回もの噴火で今のようなカルデラ地形ができたとされています。それを身近にある小麦粉と風船で再現実験してくれるのです。
阿蘇の子どもたちは小学校の学習でこの体験をするらしいのですが、とても面白いのでぜひどうぞ!
そして、ツアーの参加費がこの火山博物館の維持費となっています。寄付するつもりで家族で体験なさってくださいね!

さて本題です。

登頂開始

烏帽子岳は草千里駐車場から山を正面にして右側の尾根から行くルートと左側の尾根から上るルートの2つがあります。

それで実際に両方を試してみました。

左側から上るルートは比較的なだらかで、スタートから少し小高い丘を登って少しずつ高度を上げていくので、あまり登山になれていないファミリーにお勧めです。

右側から上るルートは歩く距離が結構ありますが、雨の後に水が溜まる草千里の池のほとりをショートカットすることで時間を稼げます。
ただし、ショートカットして尾根にとりついてからが高度を急に上げていくので、慣れていない方には少しハードかもしれません。

慣れている方や元気な小学2~3年生であれば、1時間かからずに山頂手前に到着するでしょう。

私は初心者のファミリーをお連れして登ったのですが、熊本地震や九州北部水害の影響でしょうか、木の階段の土留めが壊れたり、流されていて、登るのが大変なか所が数カ所あります。

運動神経のよい方はスリッポンで登っていますが、普段運動していない方こそ、足首の捻挫を防ぐためにトレッキングシューズやポールを持参された方がよいかも知れません。

頂上に登ると三角点があり、社会の勉強のきっかけにも作れました。

小学校3年生なら地図記号を学ぶので、実際に等高線の読み方や上ってきた登山道を25,000分の1の地形図で確認したりして、地図に触れる機会を作ってみました。

低い山ながら360度のパノラマが楽しめます。
遠くには久住連山や熊本市内の金峰山も。
次に登る山をここで決めるのも家族の絆が深まるかもしれませんね。

頂上はあまり広い場所ではないので、煮炊きするのは人がいたら控えた方が良いですね。

また国立公園内ですので、石を持って帰ったり草花を摘むのは控えましょう。
最近の新聞でも野草の保護などで厳格化されていくそうです。

私は友人家族を連れて登ったのですが、頂上で偶然学童の仲間にも出会いました。

普段会っても感動はありませんが、頂上で会うとなんだか必然を感じてしまいますね。

帰り道は遊歩道の土留めが壊れているところがあるので、トレッキングポールがあると初心者は安全です。私はそんなにお金をかけられないので、3,000円ぐらいのやつを使っています。というか持参して初心者の方にお貸ししていますw。

ただポールの石突きが鋭利だと逆に地面を傷つけるので、場所によってはきちんとゴムカバーを付けましょう。

下りは足だけでなくても使った方が安全ですし、遊歩道よりも踏み跡を辿った方が安全な場所もあります。

歩きやすいところを見つけて慎重に下りましょう。

手袋があれば、気軽に岩や草をつかみやすいので、安全度も増します。

でも子どもたちはまるでもののけ姫の登場人物のように駆け抜けるように下っていきましたので、登山靴を履いていると逆に追いかけるのが大変でした。

下りは40分ほどで平地に着きます。

その後はクールダウン代わりにまた草千里の中を駐車場まで歩いて戻ります。

馬のうんこが落ちているので踏まないように気を付けてください。

春は熊本県の花であるリンドウの季節です

この時期は熊本県の花であるリンドウが咲いていて心が和みます。

リンドウはとっても小さくて知らないと見過ごしてしまいます。

ガイドマップでは往復2時間の道のりでしたが、子どものペースに合わせると往復90分のよいエクササイズになりました。

春の花が咲いている季節なら、この烏帽子岳が一番おすすめのハイキングコースです。

でも歩くのしんどいなって思った方は杵島岳が登りやすいので、まずはそちらにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

残念ながら空は霞んでいました

これから子どもと楽しめる情報をアップしていきたいと思っていますので、よかったらコメントお待ちしています!

モバイルバージョンを終了